【ツイステッドワンダーランド】闇深い第二王子⁉レオナ・キングスカラーの沼に迫る

ツイステ

ヴィランズの世界を題材にした『ツイステッドワンダーランド』。

登場キャラクターの中でも、“王になれなかった第二王子”──レオナ・キングスカラーは、
その皮肉屋な性格の裏に、深い闇と葛藤を抱えており、登場キャラクターの中でも絶大の人気を誇っています。

この記事では、レオナのモチーフである『ライオン・キング』のスカーとの共通点や、
彼の背景に潜む“報われない努力”と“抑え込まれた感情”に迫りながら、なぜオーバーブロットしてしまったのか、彼の心の軌跡を、考察していきます。

サバナクロー寮の寮長、レオナ・キングスカラー

寮長という肩書きにふさわしく、高い魔力と圧倒的なカリスマを持ちながら、本人は“怠け者”を自称し、放任主義を貫く。

それはまるで、「王になれる人間が、あえて王になることを遠ざけている」ようにすら感じられます。

周囲には「横柄で近寄りがたい」と思われがちですが──誰よりも冷静で頭が良く、他人の本質を見抜く力を持っている人でもあります。

そして、気づかれないように配慮し、言葉を選び、“守る価値がある”と思った人には、力を貸す。

そんな優しさも持ったキャラクターです。

モチーフヴィランは誰?

レオナ・キングスカラーのモチーフは、ディズニー映画『ライオン・キング』に登場するスカー。

王になれなかった“第二王子”という設定が共通していて、レオナの“諦めたような目”や
“皮肉っぽい言動”からも、スカーの面影がうかがえます。

ただ、スカーは「ムファサから王位を奪おうとした」のに対し、レオナは「第二王子であるが故に」諦めざるを得なかったという部分に違いがあります。
この「諦めざるを得なかった」という部分が、更にレオナの闇を引き立てるのではないでしょうか。

もし「第二王子の実力が、誰かひとりにでも認められていたら」。

きっと、レオナの運命も変わっていたのかもしれません。

でも彼は、そんな“可能性”に期待すら持つことを許されなかった。

だからこそ、「人生は不公平だ」

まさに心の底からの、最後の叫びだったのです。

オーバーブロットから見えた闇

ツイステの世界では、魔力を扱うキャラクターたちが、怒りや悔しさ、悲しみをため込んだ結果、
その魔力が“暴走”して、自分自身を見失ってしまうことがあります。

そしてレオナは、誰にも見せてこなかった“心の奥”を、オーバーブロットで吐き出したのです。

永遠に「二番目」。決して「一番」にはなれない

きっかけは、サバナクローが、全力で勝ちを狙ったマジフト大会。

対戦相手は、才能と生まれに恵まれた“王の器”―マレウス・ドラコニア率いるディアソムニア寮。

レオナは、勝つために戦略を練り、仲間を動かし、舞台を整えました。

しかし戦略は露呈し、すべてが水の泡。

彼の“本音”が、オーバーブロットとしてあふれ出してしまったのです。

「人生は不公平」はレオナ・キングスカラーの背景そのもの

レオナには、王になれるほどの高い魔力も、指導者としての力もありました。

けれどそれは、何の意味も持たず周りはむしろ煙たがるだけ。

なぜなら『第一王子がいる限り、彼は何をどう頑張っても選ばれない』から。

”第二王子”として生まれた瞬間から、勝負は決まっていたのです。

『どうせ報われない』のであれば、いっそ壊れてしまえばいい。

そんな負の感情が、オーバーブロットという形で具現化してしまいます。

もしかしたら、「人生は不公平」という言葉で、無理やり自分を納得させようとしていたのかもしれません。

本当は、誰かに「そんなことはない」と否定してほしかった。

そんな人が身近にいれば、と考えさせられます。

まとめ

同じく王になれなかったスカーとは違い、レオナは「奪うことすら許されない」深い苦しみを
背負っていました。

しかし彼は、仲間を動かし、知略を尽くして、マレウスに勝つことを目指していました。
それはきっと、自分の“存在価値”を証明するためだったのかもしれません。

諦めたふりをしていた彼の内側には、誰よりもまっすぐで、静かに燃え続けていた
“願い”があったのです。

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